セブン銀行の特殊な経営スタイル

 

セブン銀行は、コンビニのセブンイレブンを展開するセブン&アイグループが創った銀行であり、近年業績が好調です。しかし、この銀行は他の銀行とは少々異なった経営をしており、注目を集めています。セブン銀行の特殊な経営スタイルについて紹介したいと思います。

 

銀行は普通、預かったお金を企業や地方自治体に貸し付けて、利息を付けて返済してもらうことで利益を得ています。ところがセブン銀行はこうした貸付はほとんど行っていないのです。

 

セブン銀行はセブンイレブンをはじめとするセブン&アイグループの店舗に多くのATMを設置してます。このATMの使用手数料がセブン銀行の主な収入源となっているのです。セブン銀行ATMの手数料は、利用する銀行や時間帯によって金額が変化しますが、基本的に105円か210円です。銀行によっては無料となる時間帯がありますが、その場合にはその銀行からセブン銀行に手数料負担料が支払われます。

 

他の金融機関が行っている融資事業は、例えば融資先の企業が倒産などして資金が回収できなくなるといったリスクがあります。またお金の流通を担っているために、景気や世界経済に大きな影響を受けてしまいます。セブン銀行はこうしたリスクを避け、ATM事業による確実な利益を得ているのです。

 

セブン銀行のATMは、セブン&アイグループの店舗に設置されています。そのため買い物をしたついでにATMを利用したり、ATMを利用したついでに買い物をしたり、店舗とATMが互いに収益を高めるようになっているのです。つまり、セブン銀行は、セブン&アイグループという大きな枠の中での役割を持っていると言えるわけです。

 

こうした堅実な経営スタイルによって、セブン銀行は規模は小さいながら確実に利益を上げており、その成長率は金融業界の中でもトップクラスです。ATM専業銀行とも言えるセブン銀行の経営スタイルを真似する銀行が今後現れるかもしれません。